ジャム作りは、実にやりがいのある作業です。キッチンはフルーツのいい香りで満たされ、苦労して混ぜた物が徐々に固まり始めると、俄然とやる気が出てきます。なので、今年の夏は、ぜひ自分でおいしいジャムを手作りしてみましょう!
自分で愛情を込めて作ったジャムを、焼き菓子やチーズの盛り合わせ、ロースト用グラッセなど、様々な用途に使えるのも楽しいポイントです。ジャムを自分で作ってみたいけど、何から始めたらいいのかわからないという方、大丈夫。この記事で、ジャム作りの全貌をお教えしましょう。夏の果物の最盛期である今こそ、ジャム作りを始める絶好の機会ですから、ぜひ続きをご覧ください!
ジャム作りのコツ
まずは、ジャム用の果物を揃えていきます。熟したフルーツを選んで、自分なりの調合を試してみてください。次に、砂糖ですが、保存食であるジャムにカビを生えにくくし、風味をつけ、固まりやすくするために砂糖を加えます。砂糖の適量は、さいの目に切った果物1カップに対して、砂糖1カップが目安となります。
また、ジャムを固めるには、砂糖だけでなく、酸とペクチンの組み合わせが必要です。例えば、柑橘類、チェリー、青リンゴ、パイナップル、ラズベリー、プラムなど、酸味の強い果物が好ましいでしょう。一方、ルバーブ、アプリコット、桃、いちごなど、酸味の少ない果物を使う場合は、レモン汁を用意してください。ペクチンが豊富なレモンの皮や種をモスリンの巾着袋に入れ、ジャムを煮ると固まりやすくなります。
また、ジャムは少量ずつ作る方が、調理時間が短くなり、果物の色や風味が保たれるので、より効果的です。一度に大量生産しようとするのは避けましょう。
ジャムを自分で作るのは、材料も少なく意外と簡単ですが、初めての場合、失敗もしやすいです。ジャムが水っぽくなったり、ダマになったり、かすんだり、結晶化したりしないように、以下にて6つのコツを紹介します。
ジャム作りの6つのコツ
- 砂糖は最初に温めてください。適温をそのまま保ちつつ、果物の混合液に素早く溶けるようにします。逆に温めすぎると、固くなりすぎてしまうので注意しましょう。
- ジャムを固めるには、果物のペクチンが必要です。果物の種類によっては、より多く含まれているものもあります。少ない果物を使う場合は、レモンの皮と種をモスリンの巾着袋に入れて、できるだけペクチンを増やしましょう。
- 底の厚い鍋を使って、果実がドロドロになるまで煮ます。わずかにまだ形が残っている状態になると、ペクチンが出てきて、固い果物の破片がないジャムになります。
- ジャムの結晶化を防ぐため、時折湿らせたペストリーブラシで鍋の側面を磨き、砂糖がすべて溶けているか確認しましょう。
- 透明なジャムの表面に現れるアクは、スプーンを使ってすくい取りましょう。最後の10分間は焦げ付かないよう、時折かき混ぜるようにしてください。
- 出来立ての熱いジャムは、清潔で乾いた瓶に注いでいきます。その際は、幅の広い金属製の漏斗を使ってください。2分経ったらひっくり返して、蓋も殺菌します。プラスチック製の蓋だと溶けてしまうので使用しないでください。
自家製ジャムの鮮度を保つには?
せっかく手作りしたジャムですから、長持ちしてほしいですよね。ジャムを瓶詰めした後にカビが生えるのを防ぐには、瓶と蓋を温めた洗剤(または食洗機)で洗い、きれいにしてから乾燥させましょう。最初の6ヶ月は直射日光を避け、冷暗所に保管してください。瓶を開封した後は、冷蔵庫で6週間まで保存可能です。